マネックス証券がロボット運用をする「日本株ロボット運用投信」を発売開始


マネックス証券が、
7月10日から募集を開始する
日本初のコンピュータ・プログラムによる
ロボット運用をするファンド
「日本株ロボット運用投信
(愛称:カブロボファンド)」
の募集のために、
ファンドの主題歌を用意するなどして、
「まったく新しいコンセプトによる運用商品の誕生」
としてアピールします。


同ファンドは、株式の売買注文を自動的に実行する
コンピュータ・プログラム=カブロボ
による売買注文にもとづいて運用します。

カブロボは、一般個人がプログラム開発者となって、
自身の投資アイデアをプログラム化し、
トレード・サイエンス社が提供する仮想株式市場の環境下で、
検証と解析を行って機能強化を図っています。

トレード・サイエンス社は、
2004年からカブロボ・コンテストを開催し、
今回のファンドで実際の運用に活用するロボットの選定など、
ファンドの運用助言者になります。

 
カブロボ・コンテストには、これまで1万9000人の開発者、
28000体のロボットが参加し、
現在でも4000体のロボットが稼動して運用を競っています。

今回のファンドは、中でも優れた運用成績を残した4体のロボットを選定し、
数百億円の資金を運用する投信の運用規模に対応できるように改良を加えて実運用に投入しました。

トレード・サイエンス社の加藤浩一社長は、
「カブロボ・コンテストは、人工知能学会にファイナンス研究会が設立されるきっかけになるなど、
学会でも注目されるイベントに育った。

今回の4体のファンドの中には人口知能を埋め込んで、
プログラムが学習する機能を備えているものもある」
と、多くのプログラム開発者が切磋琢磨してたどり着いた知の集積として、ファンドの価値を強調しました。

 
もちろん、カブロボは決して万能ではありません。

相場は様々な投資家心理によって形成され、
理論どおりには動いてくれません。

株価チャート分析では、
「ダマシ」も日常茶飯事です。


1998年にはアメリカで
ロングターム・キャピタル・マネジメント(LTCM)という伝説のヘッジファンドが破綻しました。

金融工学を駆使したアルゴリズム取引でリスクにリスクを積み重ねての結果でした。

LTCMは著名なトレーダーやノーベル経済学賞受賞者など、
当時の金融界のスーパースターが93年に設立したヘッジファンドでしたが、
こうしたヘッジファンドでも破綻するのですから、
テクノロジーをベースにした自動売買システムは決して完全ではありません。

ただし、感情的な投資行動を避けるという点で、
コンピューターによる自動売買は有効な手段です。

株式投資において最も厄介なのは、人間の欲望。

「10%上昇したら売る」
と決めていても、実際に10%上昇すると
「もう少し値上がりしそうだ」と欲を出し、
結果的に売り時を逃してしまうようなことは、
投資家なら誰でも経験しているでしょう。

自動売買システムではそんな動揺はおこらず、
あらかじめ決めたアルゴリズムに従って着々と売買を重ねることができます。

もちろん、アルゴリズムの絶えざる改善は必須です。

それに、自動売買システムの開発を下支えするIT技術も日々進化しています。


マネックスグループの松本大CEOは、
「個人投資家が投資に求める絶対リターンに応えられる仕組みを追求したい」
と、ファンドの開発意図を語りました。

人間の持つ感情を廃して運用するため、
このファンドは市場環境の急変時には大半の投資株式を売却してキャッシュボジションを大きく高めるような投資行動もとるというのです。


松本氏は、
「一日も早く世の中に出したかった」
という同ファンドに対する熱い意気込みが感じられます。

ファンドの当初募集期間は、7月27日までで、
7月29日に設定します。

マネックス証券で申し込む場合は、
販売手数料は無料になるようです。



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