投信情報サービス会社リッパーによると、
4月の国内追加型株式投資信託(ETFを除く)の純流出入額(設定額から解約額と償還額を引いたもの)は推計でプラス2453億円となり、
前月のプラス613億円に続き2カ月連続の流入超となりました。
月間の純流入額が2000億円を超えたのは
08年7月以来9カ月ぶりになります。
4月に新規設定された
「三菱UFJ新興国債券ファンド通貨選択シリーズ」や
「野村日本ブランド株投資(通貨選択型)」シリーズ
などが人気を集めたほか、
1月設定の
「野村米国ハイ・イールド債券投信(通貨選択型)」シリーズ
への資金流入が継続し、全体を押し上げました。
また、中国株ファンドやブラジル債券ファンドなどへの流入も好調でした。
ただし、投信コンサルタントの
田村威氏によると、
「売れているのは証券会社が販売する高金利物や為替の動きに賭けるような商品が中心で、
投信販売の半分を占める銀行の顧客の動きは鈍い。
個人マネーが本格的に市場に戻ってくるには日米金融システムの安定化の見極めが必要で、
まだ時間がかかりそう」
とみているようです。
5月8日付のリッパー・データ・リポートによると、
リッパー分類別(ETFを除く)で4月の純流入額が最大だったのは
「債券型米ドルハイイールド」で約1041億円。
野村アセットマネジメントの米高利回り債投信シリーズがけん引役で、同分類は1月から継続的に1000億円以上の流入超を維持しています。
純流入額2位は、
「株式型中国株」分類で676億円。
野村アセットが3月に設定した
「野村新中国株投資」への流入継続が寄与しました。
3位は
「債券型エマージンググローバル」で672億円。
このほか「債券型豪ドル」や
「不動産型グローバル」
への資金流入も堅調でした。
・個別ファンドの動き
個別ファンド(ETFを除く)の純流入額トップは、
前月2位だった
「野村米国ハイ・イールド債券投信(ブラジルレアルコース)
毎月分配型」で約795億円。
2位は前月トップだった
「野村新中国株投資」で約454億円。
3位は
「三菱UFJ新興国債券ファンド通貨選択シリーズ<ブラジルレアルコース>(毎月分配型)」で429億円となりました。
また逆に、純流出額トップは、野村アセットの「マイストーリー分配型(年6回)Bコース」で約456億円。
2位は国際投信投資顧問の
「グローバル・ソブリン・オープン(毎月決算型)」
で約350億円の流出超。
純流出額は前月の約525億円に比べ減少したが、純資産残高で国内最大のグロソブは7カ月連続で流出超となりました。
関係者の話では、
「分配金が高い投信にシフトする動きが一部にみられる」
そうです。
それでも、
定期分配型ファンドについては、
「分配金が減少傾向にあるため解約の動きも続いているが、
預金に比べれば分配金は高く、
特定の商品が売り込まれているわけではない。
ただ、含み損を抱える投資家が多いだけに、
今は投信より原資保証型の年金保険を購入する向きの方が多い」
と話しています。
金融危機から持ち直してきつつあり、
リスクの高い投資信託への資金が増加しているようです。
4月の国内投資信託でも資金の流入超過が続く
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