お金を借りたい人と貸したい人をネット上でオークションサイトのように結びつける
ソーシャルレンディングサービス
「maneo」(マネオ)が10月15 日にスタートしました。
借りたい人が借り入れ目的や希望金額、設定金利、返済スケジュールなどをオークション形式で出し、
それに貸したい人がオリジナルの金利を引き下げつつ入札するという形で応じることで貸借を成立させるサービスです。
2005年にイギリスでベンチャー企業の
「Zopa」がはじめた、
“P2P融資”または“ソーシャル融資”ともいうべき同様のビジネスモデルでサービスを提供する企業は、
準備中のものも含めて世界で現在30サイト強あります。
アメリカでは2006年初頭に
「Prosper」が立ち上がり同様のサービスを開始。
すでに取引金額は1億8000万ドルになっているようです。
日本では、maneoが同サービス提供の第1号となりました。
同社は2年半にわたって関連省庁との調整、法的問題のクリア、パートナー企業との協業とスタート準備を進めてきました。
maneo株式会社 代表取締役社長の
妹尾賢俊氏は、
P2P融資サービスを提供するサイトは多くあるが、ブログやコミュニティ機能、
“mane友”などソーシャルサービスの機能を統合したサービスは
「世界的にもmaneoが初めてではないか」と話しています。
借り手と貸し手のコミュニケーションを密にすることで、金利のパフォーマンスよりも、
自分のお金がどういう人にどういう目的で使われるかに関心がある貸し手の需要を掘り起こしたい考えだ。
借り手の人柄やコミュニティでの評判を知ることは融資の判断にも役立つといいます。
ZopaやProsperといった先行サービスが実名で顔写真の掲載も行うユーザーがいるのに対して、
maneoではニックネームを使い匿名のまま交流できるのも特徴です。
ただし、借り手のユーザー登録の際には書面による本人確認のほか、
外部信用情報機関による評価を勘案した独自のスコアリングを行い、
一定の信頼性を担保します。
借り手として登録できるのは20〜60歳の日本在住者で年収300万円以上が条件。
スコアリングは職業や年収、勤続年数、家族構成、借入残高などで行い、それに基づいて借りられる金額や期限の上限をユーザー個別に設定します。
借入金の上限はスコアリングによって10〜200万円の間で決まります。
maneoのオークションカテゴリーには
「教育資金」「住宅関連」「マイカー購入」「旅行資金」「事業資金」「入院・治療」「借入金返済」などが並ぶ。例えば向上心のある若者の留学資金を融資という形で応援し、
その経緯についてブログで知り、交流することは投資信託とは異なり“夢に共感する”満足感があるといいます。
maneoでは、銀行預金、投資信託、株式投資などに並ぶ資産運用の選択肢として、ソーシャルレンディングを位置付けています。
同社は成約する融資の平均額は50〜60万円程度と見ているという。maneoの融資の利用形態は、銀行の無担保目的別ローンに重なるが、
妹尾氏は、
「教育ローンなら金利は3〜4%だが入学金や授業料が対象。
留学資金は入らないため6〜8%の金利となる」
となっています。
一方、使い道を問わないカードローンとなると10〜12%と金利は跳ね上がります。
○小額・分散投資を推奨し、貸し倒れリスクを平準化
借り手が返済不能に陥る“貸し倒れ”のリスクは、貸し手が負う。
maneoは貸し手と借り手にプラットフォームを提供するだけですが、
妹尾氏は、
「リスク低減や債権回収の努力はしていく」とし、
そのための仕組み作りや管理工数を手数料として徴収する考え方だとしています。
また、1人の貸し手が1人の借り手に貸せる金額を1万円〜20万円と上限を設けたことで、
小額投資、分散投資を促す仕組みを取り入れています。
例えば貸し手として50万円を投資するには最低3人に融資する必要があるといいます。
先行するZopaの貸し倒れ率が1%程度であることなどから、貸し倒れとなるケースは全体の3%以下と予想しています。
○投資としての利用
maneoでは借り手がスタートの金利を設定し、これを貸し手候補が下げていく形で入札する“逆オークション”方式を採る。
複数の貸し手による分割落札も可能。
融資が成立した場合、maneoは成約額の1.5%を手数料として徴収するほか、毎月の返済額の1.5%を金利として徴収する。
妹尾氏は、多くの融資で金利は6〜8%の枠に収まるケースが多いのではないかといい、
そこからmaneoの手数料1.5%と、2〜3年半という融資期間で発生する金利の1年分0.5%を差し引いた4〜6%が貸し手から見た金利になるのではないかと予想しています。
maneoでは2011年の3月末までに3万件、300億円の成約を見込んでいます。
投資として、個人へのお金の貸付という方法ですが、
まだ始まったばかりで、なんとも判断できませんが、
小額から初めて見てもいいのではないかと思います。
新しいビジネスモデル“P2P融資”に投資
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