アメリカ発の金融危機が世界中に飛び火して、
世界の株式市場がほぼ全部暴落しました。
連休明けの14日の株価は急反発してきましたが、
金融危機に揺さぶられた投資家の心理は、疑心暗鬼を完全に払拭したかはまだ未知数です。
しかし、ここがチャンスとばかりに、割安となった株式を買い進める投資家がいます。
そんな投資家の1人で株式の長期運用で大きな実績を持つ、
さわかみ投信の澤上篤人さんのインタビューを見つけました。
Q.今後の株式市場をどうみていますか。
澤上 : 相場の細かい動きなんか見ていません。
買って、買って、買って、買いまくって、カネがぜんぜんありません。一言で結論を言えば、
「お金はありませんか。
あったらいくらでも引き受けます」ということです。
1兆円あったら、1兆円買う。
即刻、すべてを買い注文に出します。
Q.1ヶ月前より3〜4割下落していますが、
割安ということですか。
澤上 : 景気が悪くなれば、当然のことながら、減益になります。
だからと言って、全部の会社が潰れるわけではありません。
それならば「潰れない会社の株を買えばいい」、
ということです。景気悪化を理由に株価が下がっているわけですが、今の下落幅はそれ以上に下がっています。
そこまで分かっている人だったら、今こそ「買い」のチャンスなのでは、いうことです。
Q.著名投資家ウォーレン・バフェット氏が
米投資銀行ゴールドマン・サックス(GS)や
米ゼネラル・エレクトリック(GE)に巨費を投じたことについて。
澤上 : さすがです。バフェットさんなら、やはり行動すると思った。
それが投資家としての自然な行動。
将来を見据えれば、今の株価は恐ろしいまでに安く売られているのではないでしょうか。
だから今株を買うのは当然なことです。
さわかみ投信もバフェットさんのバークシャー・ハザウェイのように豊富に資金があれば、いくらでも投資したい状況です。
うちの純資産は二千数百億円しかありません。
繰り返しになりますが、仮に誰かが1兆円でも2兆円でも入れてくれたら、即座に全額を「買い」に入れますね。
もう、どの会社の株を買うかは、既に選んであります。
Q.日頃から自らの投資スタンスが決まっていれば、株価が下がっても焦る必要はないということですね。
澤上 : それが長期投資家というものです。
過去4年半ぐらいを振り返ってみれば、
デリバティブ(金融派生商品)とか
住宅ローンの証券化とかに対してバフェットさんはずっと警鐘を鳴らしてきましたよね。
「行き過ぎだ」「気をつけた方がいい」
「あぶない」と。
実際に、彼はそういう投資先には一切カネを出してこなかった。
結局、今の状況は実体の伴わない「バーチャルマネー」が暴れまくった揚げ句に、
ドーンとひっくり返っただけです。
訳が分からんところにはカネを入れてこなかったから、逆に今は二束三文で売られている株を買える。
自分たちが狙っている会社の株が安くなるまでひたすら待って、その時が来たから迷わず買いに走るというわけ。
これまで、金融はずっと浮ついてきました。
それを私は「金融が跳ね回りしている」と言ってきました。
ハードマネー(通貨)が大量に増発されて、マネーの過剰流動性が高まった。
上乗せする形でローンの証券化があり、ヘッジファンドなどがレバレッジ(てこ)をかけてきた。要するに、実態以上の信用が「創造」されてきた。
Q.表に出ている金融機関の損失はもっと広がるとお考えですか。
澤上 : 分かりません。ここは私も楽観的に考えていて、金融機関がどれだけの損失を抱えているのかの数値が、割と早く出ました。
運用の世界からすれば、バブル崩壊後の日本のようにいつまで経っても損失額が確定しないと、手の打ちようがない。
ですがウミを出し切ってしまえば、次のラウンドに入っていきやすくなる。
だから実体経済に即した本来の金融の体制さえ構築されれば、回復は意外に早く進むかもしれないとも思う。
残されているのは、当事者の責任問題だろうね。
米国では1980年代に貯蓄貸付機関(S&L)が危機に陥った際には、
逮捕者を1000人以上も出しました。
あの時は、「さすが米国」と思いました。
今回はどうなるのでしょうか。
以上、インタビューより一部抜粋
サブプライム問題もどうやら道半ばまできて、
責任問題がなど、後処理が残っているようです。
ここ最近の株価反発が膿を出し切った時期ならば、
そろそろ、株の買い時が来ているようです。
あわてず、慎重に投資しましよ。
さわかみファンドの澤上社長が株の買い時を語る
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